売買決済の実務|住所のつながり

売主さんが何度も引っ越している|住所はつながる?チャートで分かる進め方

売主さんが転勤族で、登記してから5回ほど引っ越しています

戸建ての売却です。売主さんは登記したあと転勤で何度も引っ越していて、登記簿の住所とはまったく別の場所にお住まいです。住所がつながるのか、引っ越した回数だけ費用がかさむのかが分かりません。

たいていはつながります。登記は1件にまとめます

何度引っ越していても、住所変更登記は1件にまとめて申請します。登録免許税は登記する土地・建物1個ごとの定額なので、引っ越しの回数では変わりません。

引っ越しの回数と、戸籍が替わっているかで決まります

住民票の写しに載る前の住所は1つなので、2回以上のときは戸籍の附票の写しを使います(売主さんの住所が登記簿と違うとき)。

  • その間に、戸籍が替わっていないか附票に載るのは、その戸籍にいた間の住所です。結婚や転籍で戸籍が替わっていれば、前の戸籍の分も要ります。本籍地が複数になると、日数を見ておきます。
  • 登記簿の住所まで届くか取り寄せてはじめて分かることもあります。届かなかったときの進め方は下のとおりです。

つながらなかったときは?

売主が何度も引っ越しているときの住所変更登記の流れ図。登記事項証明書の写しと決済の見込み時期を司法書士に送り、戸籍の附票の写しで登記簿の住所までつながるかを確かめる。つながれば住所変更の登記を1件にまとめ、つながらなければ前の戸籍の附票の写しも使い、古い記録が残っていなければ売主さんの権利証などを添えて、決済の日に売買の登記と同時に申請する
つながるかどうかは、附票を取り寄せてはじめて分かります。司法書士が確かめます。つながらなかったときの進め方は、下の表のとおりです。
進め方
戸籍が替わっていない附票の写し1通で、登記簿の住所までつながることが多いところです。
途中で戸籍が替わっている前の戸籍の附票の写しも要ります。本籍地ごとに請求するので、日数を見ます。
古い記録が残っていない昔は保存の期間が短く、古いものが残っていないことがあります。そのときは、売主さんの権利証などを添えて、売買の登記と同時に申請します。

担当者の方からいただきたいもの

ご依頼のときに、次をお知らせください。

  • 登記事項証明書の写しか、物件の所在地登記簿の住所が出発点になります。重要事項説明のために取ったものがあれば、その写しで足ります。
  • 決済の見込み時期本籍地が遠いときや複数あるときは郵送で日数がかかるので、そこから逆算します。

司法書士から、ひとこと

執筆・監修者の小野田敦士

小野田 敦士

  • 司法書士
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士

何回引っ越したかを、売主さんご自身が覚えていないことはよくあります。回数によって要る書類が変わるので、分からないままご連絡ください。

この案件のご相談

この場面で、当事務所ができること

  • 登記簿の住所までつながるかを調べます
  • 本籍地が複数あるときの請求も、まとめて進めます
  • つながらないときは、権利証などを添えて申請します
決済予定日
未定なら「◯月下旬」など見込みで構いません。
物件の所在地
市区町村までで足ります。土地・建物がいくつあるかも分かれば添えてください。
権利証の有無
未確認なら「未確認」とお書きください。

物件の所在地か登記事項証明書と、決済の見込み時期をお知らせください。住所がつながるかどうかを調べて、進め方をお返事します。

この案件を相談する受付 10:00〜19:00/見積もりは無料です。個人名・地番は最初のご連絡では不要です。「名義と登記簿のズレ」で引き受けることを見る

何度も引っ越しているときに、よく聞かれること

引っ越した回数だけ、登記が増えるのですか?

増えません。何回引っ越していても、住所変更の登記は1件にまとめます(売買決済の司法書士費用)。

売主さんに、引っ越した先を全部思い出してもらう必要はありますか?

ありません。記録をたどれば分かります。

記録が残っていなかったら、売却できなくなりますか?

できます。権利証などを添えて申請する方法があります。権利証も見当たらないときは、別の方法をご案内します(売主の権利証が見つからないとき)。

この記事に出てくる言葉

この記事は、一般的な個人間の売買を想定した説明です。必要な書類や手続は、当事者・物件・融資の条件によって変わります。実際の案件では、担当する司法書士にご確認ください。