売買決済の実務|家族が窓口

家族が売主の代わりに手続できる?|チャートで分かる、委任状だけでは足りないこと

「委任状を用意するから、息子が決済に出ます」と言われました

売主さんは高齢のお父さまで、やり取りはずっと息子さんとしています。お父さまとは一度もお会いしていません。息子さんから「委任状を用意するので、決済は自分が出ます」と言われました。このまま進めてよいのでしょうか。

ご家族というだけでは、代わりに売ることはできません

売るかどうかを決めるのは売主さんご本人です。司法書士は、決済の日より前に売主さんご本人にお会いして、本人確認と売却のご意思を確かめます。ご家族に代わっていただくことはできません。

委任状も、ご本人からいただきます。ご家族が代わりに署名・押印することはできません。

ご家族にお願いできること、できないこと

窓口がご家族のままで結構です。

ご家族にお願いできることご本人でないとできないこと
連絡と日程面談の日時と場所の調整、当日の付き添い。面談そのもの。司法書士がご本人とお会いします。
書類お預かりした書類の受け渡しや郵送。委任状への署名と押印。
決済の日決済の場への出席。売るというご意思の確認。

面談の日は、決済の日から逆算して組みます。司法書士が売主さんのところへうかがいます(売主が決済に出席できないとき)。

ご本人と直接話せるかどうかで分かれます

選ぶと、その先だけが出ます

1つ答えると、面談の組み方が分かります

ご家族から聞いている範囲で結構です。

ご家族が窓口になっている

売主さんご本人と、直接お話しできますか

4とおりを、まとめて見る

お会いできる・電話で話せる

司法書士がご本人にお会いします。ご家族には日程の調整をお願いします

  • 決済の見込み時期
  • 売主さんがいらっしゃる場所

委任状はご本人からいただきます。ご家族が同席されていて構いません。

ご家族を通してしか連絡が取れない

ご家族を通して、ご本人との面談の日を組みます

  • ご家族のご連絡先
  • 売主さんがいらっしゃる場所
  • 決済の見込み時期

日程はご家族と組みます。お会いするのは、ご本人です。

ご本人の判断が難しいと聞いている

委任状をいただける状態かどうかから確かめます

  • 決済の見込み時期
  • ご本人のご様子(聞いている範囲で結構です)

ご意思を確かめられないときは、委任状をいただけません。日数がかかりますので、分かった時点でお知らせください(高齢の売主の売買決済)。

分からない

司法書士が、ご本人のご様子をうかがってご案内します

  • ご家族のご連絡先
  • 決済の見込み時期

ご本人のご様子は、ご家族にうかがいます。担当者の方を通していただいても構いません。

  • ご家族が成年後見人に選ばれている場合は、審判書をお持ちかどうかをお知らせください。お住まいだった家を売るときは、家庭裁判所の許可が要ります。
分かれ道の全体を、図で見る
ご家族が窓口になっているときの流れ図。売主さんご本人と直接話せるか、ご家族を通してしか連絡が取れないか、判断が難しいと聞いているかで、面談の組み方が分かれる
ご家族が窓口になっていると分かってから、決済の日までの流れです。

担当者の方からいただきたいもの

ご家族が窓口になっている時点でお知らせください。分からない項目は空欄で結構です。

  • ご家族のご連絡先と、売主さんとのご関係息子さん、娘さん、といった範囲で結構です。
  • 売主さんがいらっしゃる場所ご自宅か、入院先や施設か。市区町村までで足ります。
  • 決済の見込み時期まだ先でも、おおよそで足ります。

司法書士から、ひとこと

執筆・監修者の小野田敦士

小野田 敦士

  • 司法書士
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士

窓口がご家族でも構いません。ただ、お会いするのは売主さんご本人です。ご本人とお話しできるかどうかが分かれ目になります。その時点でご連絡ください。

この案件のご相談

この場面で、当事務所ができること

  • 売主さんご本人と面談し、本人確認と売却のご意思を確かめます
  • 面談の日時と場所を、ご家族と調整します
  • 委任状をいただける状態かどうかを判断し、進め方をご案内します
決済予定日
未定なら「◯月下旬」など見込みで構いません。
物件の所在地
市区町村までで足ります。土地・建物がいくつあるかも分かれば添えてください。
権利証の有無
未確認なら「未確認」とお書きください。

ご家族のご連絡先と、売主さんがいらっしゃる場所をお知らせください。

この案件を相談する受付 10:00〜19:00/見積もりは無料です。個人名・地番は最初のご連絡では不要です。「出席できない売主・意思確認」で引き受けることを見る

ご家族が窓口のときに、よく聞かれること

委任状があれば、息子さんが決済に出られますか?

ご本人との面談が済んでいれば、決済の場はご家族で結構です。委任状は、その面談のときにご本人からいただきます。

ご本人が遠方です。ご家族が書類を預かって送ってもよいですか?

構いません。中身は司法書士が確かめます(遠方に住む売主の売買決済)。

ご本人の判断が難しいときは、どうなりますか?

ご本人にお会いして、ご意思を確かめられるかどうかから確かめます。確かめられないときは委任状をいただけず、日数がかかります。ご様子を聞いた時点でお知らせください。

この記事に出てくる言葉

この記事は、一般的な個人間の売買を想定した説明です。必要な書類や手続は、当事者・物件・融資の条件によって変わります。実際の案件では、担当する司法書士にご確認ください。